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ちばてつや×竹宮惠子対談2

中盤のまとめ
竹宮:当時の少女マンガの作品は主人公がスタイル画風にポーズを決めているような現実感に乏しい絵が多かったが、ちば先生の作品は地に足の着いた絵、体重を感じる絵だった。
人の表情を細かく分割して映画のように表現したり(これも「リアル」の一つの手法)背景を細かく描きこんであったり。
自分はちばさんの作品からそうした「リアル」を学んだように思う。
子供が「あーいあーい」と泣いている、その表現はマンガっぽいけど嘘っぽくはない。

中盤から今度はちばさんの少女マンガ作品というところから離れて作品全般に触れられていきました。

竹宮:「あしたのジョー」が一試合で何週も続くというマンガの最初の作品だったと思う。
ちば:一ラウンドの何秒間くらいで一週分になってしまう内容の濃さがあった。
(ここからしばらく原作者・梶原一騎さんとの兼ね合いの話。)
ちば:1回分の原作を3回分くらいに分けて描いたり、原作の後半を使わなかったりして原作者が怒って、その内自宅まで来るという話などあったが、途中から徐々に自分が原作を大事にしているということが伝わって怒らなくなった。編集は間に立って苦労したと思う。

ちば:生活全般の中でマンガのことばかり考えていた。舗道で歩いているとコマ割を考えていたり、映画を見ると良いセリフをメモしたりなど。

竹宮:最近のマンガはリアルな絵でリアルじゃないことを描いていく。細かく長くなっている。余裕がなくてツライ。
手塚マンガを始め昔のマンガにはシリアスな中に息抜きのようなシーンがあった。先生もしんどい場面が続くとつい描いてしまうというようなことをおっしゃっていた。最近のマンガは昔あったそうしたのんびりしたところがない。死人がいっぱい出て、重い場面でもほっとさせる場面がうまく入るということがない。

リアルをマンガに持ち込んで得たものと失ったものは何か。
「リアル」から「超リアル」へ。
これからのマンガに欲しいものは何か?
「ジョー」は何を変えたか?

竹宮さんがテーマに沿ってこうしたことをちばさんに振りましたが、このあたりの話はちばさんが自分には分からない、今受けるものが分かれば苦労はしない、、みたいな話で続きませんでした。

終盤に入って。
ちばさんの作品からの話で満州引き上げの話。
ちばさんのご家族は満州に取り残されるような形だったので引き上げに非常に苦労したといった話。
対して竹宮さんのご家族は同じ満州引き上げでもまだ恵まれていたほうだったそうで、けっこう家族から話が聞けて、それを作品にまとめているといったお話が出ました。

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