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手塚治虫文化賞記念イベントマンガ未来世紀

先週の日曜日にはるばるでかけた手塚治虫文化賞イベントの話を遅ればせながら書きます。
レポートはあちこち挙がってるし、いずれ本でもまとまるそうなので、興味のある向きはそちらを楽しみに。
(AERA Mookとして「手塚治虫文化賞10周年記念 ニッポンのマンガ」1,100円 で朝日新聞社から出る予定)

イベントは9月10日日曜日有楽町の朝日ホールで行われました。午後1時10分~17時15分予定(といっても30分ほど延びました)
群馬の私や他に大阪や福島から上京という面子含む7人でまずは国際東京フォーラムの建物付近で待ち合わせ、それが午前10時半。
無事参加者と落ち合えまして、カフェテリアでまずはお茶を、11時に食事メニュー開始時間になったんでそれぞれ好きなものを再度頼み昼食。
その間友人の萩尾さんの関係のファイルを見せてもらったりしながらわいわいマンガ話。昼食終了後早めに会場に行ってみるかと移動。並んだ甲斐があって前の方に座ったものの、対談の萩尾先生の顔はあまり見えませんでした、残念。

第一部 いしかわじゅん×荒俣宏
自分達は前座だと言いつつ、「手塚賞の選考基準って毎回分からないままやってる」「最初は選考委員がたくさんいて純粋に投票だったけど最近は「談合(笑)」」。「××の時はうちの息子が好きなんだよ、だけで押した人がいたよね」などなどの選考の裏話など披露。
私はいしかわさんも荒俣さんもけっこう好きなので面白く聞いていました。
受賞作品の中で印象に残ってる作品の話などで、荒俣さんは「陰陽師」を絶賛し、最終巻の作者の解説は既に一つの研究書として価値があると。 でもスゴイとこに行ってるから殆どの読者は付いていけないでしょうね、などなど。(わーすみません、まだ11、12巻買ったまま読んでません~~;
もう一回最初から読み直さないと分からないと思ってそのままなんですーー;)

あと、荒俣さんの口から挙がった一つが、唐沢なをきさんの「版画男」。
こんなコストパフォーマンスの悪いマンガはない(全コマを版画)、凄くばかばかしいんだけど好き。自分はコストパフォーマンスが悪いマンガが好きなのかも、と。私も版画男を最初見たときは大うけしたので、もう大受けしながら客席で頷いておりました。
お二人の話はなかなか尽きなくて(一度まとめに入ろうとされたのにまたそこから話が広がったりしてw)時間ややオーバーしたとこで司会者の女性が無理やり終了、それもまた笑いを呼んでましたw
中で荒俣さんが言った「いしかわさんはもう今更(あなた自身の)絵の上手い下手はどうでもいいでしょ」っての受けたな~、ともかく笑いっぱなしでした。
休憩時間いしかわさんは招待席でサインしたり写真撮影に応じたりされていました、なかなかいい方です。私もしてもらえばよかったなw

第二部 しりあがり寿×西原理恵子 
八巻さんという編集の方が進行してお二方のお絵かき対決。
手塚さんのキャラを八巻さんが指定して、さあ描いてみてください、とその場でスケッチブックに描かせてそれをスライドで大写し。
もう二人ともヘタウマで大うけしました。
時々、事前に描いてもらってあったという浦沢直樹さんの上手い絵が比較で出されたり。
西原さんはエプロンコスプレだったんですが、肌がつやつやで顔はカワイイのに噂通り毒舌家でしたw

第三部 夏目房之介×萩尾望都×浦沢直樹
夏目さんの進行で手塚マンガの魅力をそれぞれが語ったり分析したり。萩尾さんが最初に手塚作品で特に印象に残ってるのは「新撰組」だったという話など(これは他でも何度か書かれてる話)。主人公が組織を裏切った親友を斬らねばならない役目をになって非常に苦悩する場面に衝撃を受けて、そこから自分の中で妄想が、、という話に、近くに座っていた女性が大うけしていました。

浦沢さんの15歳の時の絵というのが出てきたんですがこれがめちゃくちゃ上手くて、会場、をー!という感じ。
やっぱこの人の画力は昔からぬきんでていたんですね~。ともかく画力がスゴイし、手塚マンガへの思い入れ、熱弁もスゴカッタです。

夏目さんの話の中で漫画家さんの話を聞くときは絵を描かせながら聴くのが一番というのがあって、実際に今回も二人にいくつか描いてもらって話が進行していたんですが(萩尾先生が少女時代に真似して描いたという横山光輝の少女マンガの絵の特徴とかぱぱっと描かれて、これが水野先生これが横山さん、など説明されたりなど。。あのスケッチブック欲しい~~)
これはホントに同感でした。

坂田先生も、よくカットが描かれてるんですよね、文章の合間に。状況を説明したりするのに絵を描きたい方たちだからマンガ描かれてるわけで。
ただ、「そういう風にうまく進行できる人がなかなかいないんだ」との話。
竹宮さんみたいに話が上手い人もマンガ家の中にはいますけども、そうそううまく話せないマンガ家さんにスケッチブックをさっと渡してそれをカメラで映せたら、興味深い話が絵を通して聞けるだろうと思います。
生でそうした対談を聞きにいく甲斐もさらにUP。 TVでの座談会やインタビューなんかも是非そうした方法を取り入れて欲しいものですw

例として夏目さんはちばてつやさんに話を聞いた時を出して
「彼はさんざん”あしたのジョー”の話とか聞かれてるが、絵を見せてこの時どうだったか?と聞いても覚えてなかったことが実際に描かせたら、ああ、この時はこうだったと本人が思い出した、手が覚えてるんですよね」と。。。なるほどーと思いました。

夏目さんは自分だけが語るのではなくお二人の話も上手く引き出しながらで、ホントいい進行でした。
惜しむらくはスライドの調子が悪くてせっかく描いてもらっても絵にピントが合わなくて。解説するための本の絵もよく分からなかったり。多分普段あまり使わないからだんだん調子悪くなっちゃったんだろうな、最初はマシだったから。。

夏目さんと浦沢さんの絵の分析の視点はだいぶ違っていて、お二人の話はたまに噛合わないことがあったけど、それもまた興味深かったり。でも言いたい到達点みたいなのは多分そんなにずれていたわけじゃないとも思います。
最後、お二人に描かせたスケッチブックは自分が持ち帰ると夏目さんが宣言されていたのが非常に羨ましかったw

終了後は「図書の家」でもお世話になってる少女マンガ研究家のヤマダさんやご友人のプロの研究者さん達と宴席に参加。帰路が長く翌日が月曜で仕事ということもあって途中退席しましたが、間近で著名な方たちとちょっとだけでもお話できたりして。
まったくマンガな一日でマンガ友達にもたくさん会えてたくさん話せて楽しい一日でした。

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