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志村貴子「放浪息子」

この土日は、なぜかワインの出てくるマンガを探して読んだりしたのだが、一方で積読だった志村貴子さんの『放浪息子1~4巻」を読んだ。
物語は女の子のように可愛くて中身も乙女の二鳥くんが主人公。彼はその外見通りに女の子の服を着てみたい男の子でもあった。その二鳥君が転校先で仲良くなった背の高いハンサムな女の子、高槻さんは逆に女の子である自分に違和感を感じ男の子になりたい子。二人は仲良くしてる内にお互いのそうした気持ちを知り、高槻さんは詰襟を、二鳥くんはセーラー服を着て、ちょっと遠い町に二人で出かけてみたりするようになる。
乙女の二鳥くんを応援し、女装も薦めるミステリアス美少女・千葉さん(クラスでは浮いている)も絡んで、思春期前の男の子女の子の微妙な学校生活を、優しい筆致で描いた作品。まだ続いている。
絵のタッチは『エマ』の森薫さんに似ている。掲載誌が同じだから相互影響もあるのかな。
柔らかくてシンプルで無駄がない絵、カラーも透明感のある水彩タッチでとてもいい。
前からこれも評判だった&例によって装丁がいい本なので気になっていたのだけど、こないだ全巻揃ってる書店があったので一気買い。そんで、この土日で読了~という次第~。面白かったし、続きが気になる^^
あと、西田東さんの「願いかなえたまえ」の3巻を読了。完結。
いやー、よくぞこうもってきました、という感じ。いいラストでした。途中の物語の背景というか、何がどうなってどうなるのかは分かりにくい部分もあるんですが、そういうことは別にどうでもいいかなーと。
ヤクザの親分(敵対する組だと思うが)のおやぢの描き方が非常に上手くて、この人は脂の乗った中年のおやじを描くのはホントに上手いなーと改めて感心。
主人公のお父さんの顔が最後まで出なかったし、お母さんの出演もなかったが(そもそも生きてるのかどうかも;)結局そういうこともどうでもいいことなのだ。ピアノを弾く主人公の弾いてる曲が何なのかも分からないしそういうこともどうでもいいのだ。ただ、主人公の一途な愛が、心がどこか壊れている深見の、人間味に沁みていく様子だけが真摯に伝わってきた、それだけでこの物語は十分名作だと思う。
いい話です、とても。

週明けから少しまた忙しくなるけど、がんばるんば(死語)>自分

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