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感想*京都国際マンガミュージアム 「バレエ・マンガ~永遠なる美しさ~」

先月9月の三連休後半を使って京都まで行ってきました。
http://www.kyotomm.jp/event/exh/ballet2013.php
図録は早々と贈っていただいていたのでじっくり予習はしていったのでした。
この図録が本当に素晴らしくて、バレエ漫画史において要になる方たちのインタビューがきっちりまとめられていて、このインタビューだけでも凄いのに、データ資料もきっちりなのです。この資料凄いですよ。
インタビューの聞き手も藤本由香里さんであったりヤマダトモコさんであったりその道のプロなので素晴らしい内容なのです。そして欲しいところに関連の資料が入っている。分かりやすい解説も入っている。
あと舞踊研究家の芳賀直子さんのバレエの解説も入っている。マンガからだけじゃなくて「バレエ・マンガ」展なのです、この点も今回の展示の良いところだったと思います。
日本のようにマンガの発展がバレエ人口を増やす役割をしている国も珍しいそう。確かにバレエ漫画を読んでバレエを始めた人だってかなりいますよねえ、言われてみれば我が国独特の現象なのかも。

少女漫画研究の方には必須といっても良い資料になりますから是非。
もちろん各バレエ漫画ファンの方には貴重なインタビューが読み応えあります。特に山岸先生のインタはテレプシの突っ込んだ話も読めます^^


本当はもっと早く行って感想挙げれば良かったなあ・・・というのは後になって気が付きましたが、暑いのが苦手なのと8月に義母の米寿祝いなど企画してたのでそれを済ませた9月の、どうせだから最終の方でなんて早々と決めて、古くからの友人のRさんを誘ってホテルの手配したり新幹線の手配などしたりしておりました。
だもんで、今になってこうして感想を挙げてもすでに展示は終わっているので本当にすみません、もったいない内容なので、ホントは関東の美術館等で巡回すると良いですね。
関係者の皆様、是非ご勘案ください。この展示内容は全国回って欲しいですね~。


9月の三連休の最初の方は台風の被害がひどかった週で、一つ予定を違えていたら間違いなく観光どころでもなかったでしょうし、帰りの旅程など大変なことになっていたわけですが、行った週はお天気も良すぎるくらいで(暑かった;)お蔭様で非常に良い旅行となりました。

実際に見せて頂いたバレエ展も図録以上に関わった全員の方がそれぞれのベストを尽くしたというのがよく分かる、痒いところに手が届くとはまさにこのこと!みたいな素晴らしい展示でした。
少女漫画の歴史を俯瞰した際にバレエ漫画というのがいかにポイントポイントで大きな役割を果たしていたかというその流れが順路を追って見ていくだけでも自然に掴めた。
私はさすがに少女漫画の創世記を知る年齢ではないのですが、24年組以前に大きな役割を果たした牧先生の素晴らしい画力とか、高橋真琴さんの絵の素晴らしさ、実験的構図の数々が後に続く人たちにどれだけ影響を与えたか、やっぱり話だけ聞くよりも一目瞭然なのでした。
展示には実際のバレエの衣装も飾ってあったり、漫画に使われたバレエ関係の人たちの肖像写真が資料として貼ってあったり細やかでした。
母恋モノから美しいものへの憧れとしてのバレエ、そして自己実現を果たすためのバレエと変化を遂げ深化してきた少女漫画史におけるバレエの扱いは、そのまま少女漫画史そのものでもあり、漫画家さん達、ひいては読者達の求める要求、単なる絵物語ではなく自分の生き方を考えていくための物語へという高みを目指してきた過程を見るようです。

少女漫画研究にはいろいろな切り口があるわけですが、ことバレエという一つのテーマに絞ってここまで見せた展示は今回が初めてかと思います。
これに関わった皆様、本当にお疲れ様でした。そしてご成功を心よりお祝い申し上げます。
そして「アラベスク」のラストのように、まだまだ終わらない少女漫画研究の道をさらに高く深く極めて行かれますよう、心より応援申し上げたいです。

旅行から帰って早くまとめたかったんだけど、今頃になってしまった!
是非巡回が実現するといいなあと最後に再度付記しておきます。

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Comments

展示ではバレエが出てくる本がずらっと壁一面に並んでいるのとかすっごい感動だった。ディアギレフやニジンスキーの写真が(よく資料本で出てくるけど)使われてる作品のそばに展示されてるのとかも、そうそうこれこれ、みたいな感じで。

原画ではやはり私は大好きな山岸先生のコーナーが一番じっくり眺めたところでした。山岸先生のアラベスクのなしえたことってホントに凄いことだったなと今更ながらに思ったけど、でも創世記の牧先生たちのその当時として突き抜けた画力もまざまざと分かったし、ホントにここでこの先生がこれを描いて相互に影響を与えつつ後進に引き継がれ、みたいな流れが非常に分かりましたねえ…。原画とか実際の作品とかを生で見ることの大事さというのが改めて…。

Posted by: haneusagi | October 14, 2013 at 10:40 PM

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