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『モザイク・ラセン』(萩尾望都)はなぜ444ヘルツなのか

萩尾先生のSF原画展が新潟で絶賛開催中ですが
http://museum.nmam.jp/2017/06/01/hagiomotosf/

萩尾先生のSF漫画の中で特に「モザイク・ラセン」「銀の三角」「海のアリア」などはSFであるだけでなく音楽漫画といってもいいほどに音楽のモチーフがキーとなっていて大好きです。
中で「モザイク・ラセン」は掲載誌が『月刊プリンセス』だったこともあり、けっこうポップな調子で描かれていて読みやすいです。
*ここからネタばれを含みますので、未読の方は読まないほうが良いです↓*

物語の最初の方で主人公が弦楽器の音合わせをする場面があります。
オーケストラの音合わせをする時に使うA音を音叉で鳴らしながらA線を合わせ、そこから順に全部の弦を合わせていく・・・。
で、アマだけどバイオリン奏者として気になったのは音叉が後に444ヘルツとして使われているところ。
現在オーケストラで調整に使うA音は国際基準値が440とか言っていて、うちのオケでは442ヘルツで合わせることが多いです。
調べてみると別にこの基準値ってあんまり関係ないようで有名な国際的オケで444~448と設定は自由なようです。(うちのオケでも舞台で合わせていて、響きの感じでちょっと高めにいこうなど変更する。)
今は音叉で合わせるより電子チューナーも使うし。
だから読んだ時に、この音叉日本でよく使われる(と私は当時思っていた)440とか442じゃないのねーと思ったもののそれが悪いということではなく、萩尾先生がわざわざ444ヘルツにした理由が何かあるはずだと読んだ当時とても気になりました。
クライマックスで描かれる444ヘルツ、これが数字としてとても大きな意味を持つのだろうと。

一方で萩尾先生がいつもこだわっていらっしゃるのは三角、3という数字です。
「モザイク・ラセン」でも人身御供の人数など3,33、333…とつながっていく。
3という数字を重ねていくのは何かな~??と考えた時に三角形をずらしながら重ねていくイメージなのではないか、
重ねていくとどんどん閉じていく螺旋になっていきます。これは結んでいく、閉じて行く呪文ということだな、と。
その3を4に開いたらどうかどんどん解放されていくイメージになりませんか。
三角を四角に開く、ぱーっと。
だから444が開放の呪文という。。。
この数字が齎すイメージ に気がついた時に萩尾先生のイマジネーションの豊かさに感服いたしました。
三角が徐々に狭く狭く結んで閉じ込めていった世界が、444ヘルツのA音が響いたときに(音は物理的な作用です)ぱあーっと!!世界が解放される!!これです。
そこにわざわざA音を444という数字にした意味があったんだと思いました。
・・・・というようなことを大昔、ニフティのコミックフォーラムで書き込んだことがあります。
我ながら面白い解釈なので再掲しておきます。

ちなみに今になってさらに調べると、ジョン・レノンがギターの調弦を444にしてたんだとか。
あと私は知識がなくよく分かってませんが、
なんだかソルフェジオ周波数ちうのがあるらしい、がん細胞を破壊するのが444だとかなんとか半分も分かりませんw
http://ishida.moo.jp/solfeggio2/

数字が並ぶと神秘なイメージにはなりますね。

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