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『本好きの下剋上』ネタバレ感想 2

もうすぐ本編の完結巻(*12/10付記*完結巻は来年で今回のはその2つ前でした!なんと完結は来年冬!書き下ろしがいっぱい入るのは嬉しいけど一年!!)が出るので楽しみで仕方ありません。
新刊には視点の違う書き下ろしが入るのですが、ディートリンデ視点は若干読むのが怖いようなw
母親には関心をもたれずほぼ放置で教育が足らず(貴族院卒業もどうやら下駄を履かせてもらって卒業したという愚かさ)
まったく期待されずに育っていたのに次期領主(中継ぎだけど)やら、王候補やらと祭り上げられ、浮かれてしまった可哀そうな娘、、、
諫めてくれる忠臣は自ら切ってしまい、耳に痛い言葉は入れず我儘放題でみっともないのをそのままいいように扱う人ばかりを周りに侍らせる。
我儘で無能な二世三世にはありがちな状況かもしれません…そして甘い汁を吸いたい人間の傀儡となる…

CDドラマを聴いていたらフェル様視点のロゼマへの選択の場面。
研究所を君の図書館の隣に造りたいという意味を汲まないロゼマ。
賢いのに男女の機微に疎く、フェル様が自分に懸想などするはずないという思い込みがあるから尚更まったく真意に気づかない。
心底憎まれているのに自分を溺愛していると思い込んでいるディートリンデと真逆の迂闊さが愛らしいw
言質さえ取れればいいというフェル様のプレゼンテーションの見事さよ~~。
皆の前で「研究所を造ってフェルディナンド様を幸せにします!」というロゼマのセリフにぶはっと吹くジルベスターとカルステッドが面白い。

カルステッドといえば、エックハルトのヴィルフリートの護衛騎士になるのを止めた(エク兄は護衛騎士になったらヴェローニカ暗殺に間違いなく動く)というグッジョブが原作者のツイートで判明して高評価になっていますが、ドラマCDの特典SSのエルヴィーラとのやりとりを読むとさらに爆上がりします。
エルヴィーラお母様は知性的で有能でロゼマにも愛情深く非常に良いキャラですが、フェルディナンドを連座から救ったことをロゼマに隠し部屋で褒め、中央に向かうことになる娘を心配する母の本音を聞かせます。そのシーンも非常に名場面なのですが、その裏に実はカルステッドが妻であるエルヴィーラにロゼマに時には自分の本音を伝えた方がいいとアドバイスしたというのが出てくるのですね~~。
貴族は本音や感情をめったに見せない。隠し部屋というプライベートな空間だけ許されるとして表では絶対に見せない涙や本音を語る血のつながらない、しかもロゼマを平民の娘と知りつつ深い愛情を見せる母の姿が心を打ちます。
ゲオルギーネ、ヴェローニカ、それぞれ毒親だがそもそもヴェローニカの母親であるガブリエーレが大領地を笠に着て嫁入りし、嫁入り先の立場にまったく忖度せずふるまいを変えなかったという我儘で愚かな女性だったというのが大本なのでは。

…などなど特典SSなど読むとまた分かることが増えていろいろ考えさせられるので、この長い物語は沼が深くなっていくのですねえ。

それで、私、これはもしやキャラ萌え?と思っていたのだけど、物語の読み始めからいずれはどうにかこの二人が結ばれるはずよねえ~と読んでいて、アーレンドナドナを経てようやく二人の関係性が変わってから沼が深まったので、やっぱり私は関係性萌えなのだなと改めて思いました。
フェルディナンド萌えなのではなく、フェルマイ萌えなのですね。
ここに至って「よく考えたらダームエルのためではなくフェルディナンド様の為だった」と気づくエックハルトみたいに、基本はそこ!みたいな気づきになってしまった;

フェル様が虐待を受けて育ってその結果として魔力が増大したという設定などは坂田先生のヴァルカナルにもけっこう共通してて、私のツボはやはりここにあったか!とも思い、改めてツヴァスとヴァルカナルの「のちの物語」が読みたいよ~~~としくしくしています。
二人がふつうにいちゃいちゃ暮らしてる様子が読みたいなーー。(あれ、話が坂田作品にずれたw)

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