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『本好きの下剋上31』ネタバレ感想2

公式がフェ様の悪辣さをより細かく書いたことを心配されてたのですが、私にとってはフェ様、悪辣さというより先手先手の頭の回転の速さと打つ手の確かさ,最優先事項の見極め,あらゆる人を有効に使う有能さを改めて知ったので書き下ろし大歓迎でした。
それでも結構ギリギリだったので緊迫感あった〜。

中央神殿での神官たちへの排除の仕方は、エク兄が容赦ないのでどこまで命があったか心配にはなるけど、殺すまではいってないといいなと;;(まあエク兄は殺すことに躊躇いないからな、、、もし、一撃で殺してなくてもその後手当が間に合ったかどうかは、、)
が、もしメダルの廃棄が間に合わずジェルが王になったらどれだけの死人が出るかと思えば。
そしてそこまで容赦ないのにそうした闇の部分を一切ロゼマには見せないというフェ様が愛しいv

最初の転移陣で貴族院の中央棟の立ち入り禁止エリアの室内でロゼマが質問したらフェ様が「前に来たことある」と言ったのは、フェ様は在学中にグルを入手した際正規ルートで帰らず、転移を繰り返して戻ったという記述があったからその時ですね、多分。
(ロゼマが行方不明になって再度行った時もそういう帰り方をしている記述がある)

女神の降臨の後に意識の戻らないロゼマの手に握らせていたのはフェ様、ご自分のシュタープかな。
魔力を通して呼びかければ良いと言われて、ロゼマが目覚めたらフェ様が手の中にあったものをすぐ消したとあるのだけど、より効率よく魔力を通すならシュタープだから。
私らの感覚だと直接手の方が良さそうなのだけど。何かを消したというのは…
ロゼマにとって本より大事なモノの中に自分が入っているかどうか、入っていなくても下町の家族やルッツより自分が大事に思われてるとはこの時は多分思ってないと思う(なんせ自己評価低い;)のだけど、記憶から消されていても消されていなくてもやっぱり凄く辛いのは辛い。
ロゼマがどれだけ家族を大事に思っているか知っているからそれを失わせるわけにはいかない。
後で出てくる、記憶をなんとか取り戻させようとするフェ様が必死だったのもむべなるかな。
ホントにどんだけ健気か。。。ほろり。。。

ジェルのメダルを廃棄して自分の勝利を確信した際にフェ様が挙げていった順番は敵が勝利した際に向こうに落ちる難易度の順ではなかろうか。アーレンの礎を染めさせるのはすぐできるから真っ先に上がる。
フェ様は最後までどうにか手段を尽くす筈だから…自分の死が最後に来る。自分の死は価値として最後でいいという考え方もある。

アナ王子はジギよりは随分マシだけど、根っからの王子様なのね〜とは思った。ハルハルがいい笑顔でイマヌエルを痛めつけている様子を見ていられないというあたり、、。脅されながらもしかしよく働いた。
妻子を守るためなら何でもやるのは偉い。ジギは自分で動く気ゼロだからなー。

今回の書き下ろしはみんななんだかんだ言っても良き夫婦関係なのね~と思えて良かったですよ~~。
ロゼマとフェ様が共闘する息ぴったりな感じもその一環w

それにしても完結巻まであと一冊と思っていたら来年冬まであと二冊なのだった。
来年もまだまだこの熱が続く…!楽しさと待つ辛さと両方~~。

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