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『本好きの下剋上31巻』ネタバレ感想

遅れて沼にハマったので新刊が出てすぐ感想をあげるのは初めてかも~。
世の中に感想が吹き荒れてるので、そんなに拾われもしないと思うので気楽に書き込みします。
ネタバレしかありませんので未読の方は下記読まないでください。

すでにWEB版で本編完結まで読んでいるので、書き下ろしの部分と加筆の部分でいろいろ新たに分かるところが面白いデス。
フェ様が女神たちにえらい嫌われてるのが後の方でまた出てくるのだけど、
今回の書き下ろしでさらに分かったのがメ様にすごい意地悪をされてしまうフェ、だったのだな。
「本より大事なモノの記憶を失う」ロゼマにフェ様は自分の記憶が残っていたとしたら喜べるのか、残っていなかった場合ロゼマにどんな対応されるのか、どっちに転んでも辛い立場に置かれる、、、、
フェ様はこの段階まででも既に無礼街道まっしぐらってだけじゃなく、メ様にとって大事なじじ様に酷い対応しかしてないからしょうがないのだろうけども、本来はメ様に気に入られて贔屓されてるはずのロゼマがそのしわ寄せ食ってる、、、酷い。

ダンケル・アウブの奥様ジ様が素敵なのは今まででもちらちら出ていたけども、今回書き下ろしのトラ様第三夫人のマ様のかっこよさよ!
ダンケル女傑、頼もしいだけでなく、頭もキレキレ!
もしこの人がラオブの裏切りにあの時点で気づかなかったら王宮の制圧まで時間掛かったと思うし。
その後の兄妹の共闘も良かった。
トラ様がトルークでラオブに操作されていたというのは、WEB版にあった「ヴァッシェンで溺れ死ぬかと思った」というセリフがあったから、よほどラオに使われていたのだなとは思っていたので驚きはなかったけども。
ヒルの側近達にもラオブは使っていたのだろうし、、、、
夫と息子、二人がラオの裏切りによって背負わされた罪を思うと、マ様自身がラオブを刺せて捕縛出来たのは少しでも良かった。。。

読むの怖いなーと思ってたD嬢の書き下ろしは彼女がどんだけお花畑の人だったのかという、、姉にまで適当に騙されていたようなもので(姉は妹を騙してるつもりもなかっただろう、単に真実を指摘しないだけで、どうせ言ったって聞かないし)、周囲に適当にあやされていただけだった。思った以上の気の毒ぶりだったけど、本人は楽して浮かれていただけで何も考えていないし努力もしてない、単に愚かさゆえ、としか。教育大事。自分の頭で考えること大事。

イマヌエルの気味悪さは想像通りだったけども、メダルの廃棄にアナ王子引っ張り出して、時間的にけっこうぎりぎりの線だったのが緊迫感あって。本当に危ないところだったのだな…。
それにしても幾重にも先手を打つフェ様の有能さよ…さすがディッターの魔王。
ダンケル・アウブが敵に回したくないと思うほど、ってのが凄いよ!

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