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『本好きの下剋上』疑問編2

読んでいて漠然と分からないままにしているところがあるのでちょっと整理しておきます。
(作品の揚げ足取りや重箱隅つつきをするつもりは一切ありません~~~)
ネタバレに配慮しないのでご注意ください。

■ユルゲンの通貨価値について
貨幣の説明も、情報料がいくら、レシピがいくら、本がいくら、と価格も作中にびしっと出てくるのですが
ふむふむと自分の頭の中で日本円でいえば大体このくらいかな?と想定するのですが、その場その場の感覚なので、次に別の価格が出た時に、あれが・・円くらいと思うと、そうするとこれが・・・円ってちょっと違うか~~??めっちゃたかーい!!とけっこう混乱します。
検索すると下記に有志によるまとめがありました。
https://w.atwiki.jp/booklove/pages/351.html
そもそもファンタジー世界で、物流も違うしモノが溢れている現代日本の価格感覚と違って当たり前なので、お貴族様はこの時めっちゃ高い金額をお支払いになったのねと思うことに。
(フェ様のコンサートで荒稼ぎした時の価格設定もそもそも名目は新事業への寄付集めなのだし、初めての印刷・初めてのお菓子・初めての推しの姿絵などなどレア付加価値満載ですから超高くてもしょうがない!でもだとしたら、エルヴィーラお母様の大人買いの凄さよw)

■ロゼマとフェ様の魔力量
魔力が足りなくなったりする場面の描写が、それもその時々の状況で違うので、この時はこんだけ使ってもまだ全然余裕なのだなーとか特にロゼマの魔力量について混乱しがちです。
いろいろ並行して読み返してしまうので、頭の中で時系列が混ざるせいもあるけど。
破格・規格外で凄いと思っていたフェ様よりジェルの方が上だというのも、魔石にされる予定だったという説明の際に、一番飛びぬけて多かったのがジェルで、フェ様はその後に生まれ魔力量は少ないが全属性でバランスが良かったのだというかなり辛い説明が出てきて、ユルゲンではかなり多いはずのフェ様がそれでも焦って魔力増幅のために圧縮を繰り返していたわけだなぁと納得しました。
ロゼマは女神を降臨させたり急激な成長もあったり神々の祝福で溢れかえる魔力で死にそうになったりもしたので、そもそもの量がよく分からなくなります。
魔力の量や属性の話は読み手によってだいぶ把握が違うみたい。コメントでやや論争になっている。
まああんまり細かいことは気にしないようにしよう;

https://w.atwiki.jp/booklove/pages/210.html

■ロゼマの魔力感知
上と合わせてですが、そもそも生育が遅れていたというのもあるけどずっと魔力感知しないでいて。
魔力感知が発現してないから感知しないのか、規格外の魔力量だから感知できる同等の人がいないから感知しないのか不明だったところに、ジェルの登場に対してざわざわを感知。この時、やっぱ感知はしてたけど魔力量の問題だったのかとざわり。あれ、じゃあフェ様は??
その後、女神降臨後の異常状況の際にフェ様の魔力を感知。あれ、女神降臨の方が量は増えてるわけだが??
ということは女神に染め変えられたことで感知出来たということでフェ様は魔力が同質すぎて感知しづらかったとかなのか??
ロゼマはエーヴィリーベの印を持つ子という特殊性もあるし、魔力の質がフェ様とほぼ同じ、同じだが違うという、そのあたりが読んでいてちょっと不明なまま読み進んでしまうのでした。

余談ながらロゼマが貴族院に入った1年の時にエグランティーヌの髪飾りを作ったことでクラッセンブルクの会食時に話題になった際に、「嫁取りして取り込むか?でも下位領地の候補生では魔力が釣り合わないのでは」とエーレンが下位なもんだからめっちゃ下に見られていたのが、逆にまったくその辺の王族より規格外上の魔力量だったことが後に判明するのも胸がすっきり。面白いフラグ回収だった。
(王族の第一王子の魔術具が一握りでサラサラ金粉化しちゃうの小気味よい。)

「其方を婚約者とは思えなかった」と後に語った荒れ荒れになった当時のヴィル兄は、ただでさえ能力や実績で優秀なロゼマに比べられる上に、ロゼマを魔力感知しないのも彼女の成長の遅さだけではなく自分より魔力量が規格外で明らかに多いのは分かって来て…
フェ様の魔力のこもったすごいお守りを付けまくっている婚約者、、、やっぱもうどうしようもなく自尊心を傷つけられていただろうなあ。
虹色魔石の簪を見る度に、劣等感を刺激され、、、
一番最初に「其方も早く大人になれ」と言ってた段階では一足先に大人になったと思ってちょっと得意になって言っていたと思うけど、荒れ荒れの時期は劣等感の塊だったと思う。
金粉ジギのSSでヴィルから、自分は釣り合うものが贈れなかったけど頑張って準備して贈った方がいいというアドバイスを受けていたことが分かった。
ジル様やフェ様を呆れさせ激怒させていた金粉王子の求愛の魔術具は、実は金粉王子がただただ調子こいてわざわざ求愛の魔術具にしたというのではなく、背景に実はヴィルフリートのアドバイスがあったせいだったというのはちょっと面白かった。
ヴィルはロゼマに貰うばっかりで返礼しない子だなあとは思っていたのだけど、何か贈ろうにもフェ様に敵うわけないと思って動けなくなっていたのだねえ…。こっちはこっちでいろいろ切ない。
根は良い子なので、優秀な側近がいてちゃんとアドバイスしてくれたらよかったのに。

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